備忘録

観たもの考えたこと

FE風花雪月感想(青獅子・黒鷲編)

DLCの灰狼?まで終わったらアップしようと思ってたんですけど青獅子と黒鷲のことだけでかなりの文量になったから投下します。

ざっくり所感と印象的だったキャラクターについて。

 

1周目 青獅子
外伝クエストの存在を理解しないままだったのでドゥドゥーたそが死にました申し訳ございません

 

・ディミトリ
どうしちまったんだよディミトリさん!目ェ覚ませよ!!
学校編終盤から言動が怪しくなってたけど5年後編でついにぶっ壊れた。個人的には学校編終わりら辺の爽やかな顔で物騒な言動を繰り返してる時が一番好き。
それにしてもいくら分厚い鎧着てるっていっても短剣を柄まで刺されといて平然とした顔で歩いていける陛下、何者?
蒼月はより良い世界にとかそういうのじゃなくてディミトリ・アレクサンドル・ブレーダットという男がダスカーの悲劇から立ち直って幸せになるための物語なんだなあという感想。ベレスと支援Sにしたから余計にそう思う。

 

・フェリクス=ユーゴ=フラルダリウス
最初は黒鷲のヒューベルトと見分けがついていませんでした申し訳ございません。最初はあーはいはいツンデレ剣士枠ねというイメージだったんだけど5年後編で化けた。なんて情が深いんだこの男…。グレたディミトリとなんとかコミュニケーション図ろうとする先生に「猪と言葉を交わす意味はあるのか」とか皮肉ってくるけどフェリクスも「お前が失策したら俺たちも道連れで死ぬってことだな」とか言い方はキツいけどディミトリを此岸に留めるようなことを言う。ロドリグが死んだのもディミトリのせいだけどフェリクスは「申し訳ないと思うなら行動で示せ」って言う。良いやつだな…!
王国の子たちは真面目だけど生命力に欠ける節があるけどフェリクスの生命力が凄い。力強い。結婚しよ。
ペアエンドはシルヴァンとでした。シルヴァンとの関係も男同士のクソデカ感情って感じで全私が沸いた。

 

2周目 黒鷲
青獅子やっててエーデルガルトは何を思ってこんなことをしたんだ?っていうのが気になったから黒鷲ルートに。賑やかなガルグ=マク見るだけで泣けてくるし今周は青獅子の子たちを殺さなきゃいけないと思うと悲しくてなかなか進められなかった。

 

・エーデルガルト
1周目が青獅子だったからエーデルガルトへの好感度若干低めで始まったんだけど
エガちゃんかわいいやんけ!!
統制のとれた青獅子に比べて自由人が多すぎる黒鷲のメンツに頭抱えてるエガちゃん、めちゃくちゃかわいい。あとでこっぱちなのもかわいい。青獅子で思いっきりヘイト集めたのに年相応の女の子の一面出すのズルいでしょ。そう思ったらディミトリって壊れてた時期以外はずっと王子としての顔だったよな…。エガちゃんみたいに一日中ゴロゴロしたい!ベッドの上でお菓子食べたい!って言われた方が好感度高いです。
結局最後まで黒鷲遊撃軍《シュヴァルツァアドラーヴェーア》に慣れなかった。

 

・ヒューベルト
5年後になるとベネディクトカンバーバッジに似てるね。(髪型が)
ヒューベルトのアイデンティティはエーデルガルトの従者であることに立脚してるけどかといってエーデルガルトのイエスマンではないところが好き。闇の従者として暗躍するのめちゃくちゃエンジョイしてるじゃん。
この人は印象深い支援会話が多いな。エーデルガルトとの支援Aの血塗られたこの道が2人の花道っていうのがとても好きだし先生との支援Aで相変わらず難しい言い方してるなぁ……と思いながら聞いてたらサラッととんでもないこと言われてびっくりした。そんなに先生のこと好いてくれてたんだね…?あとドロテアとの支援Bが推しが尊いオタクと一般人のすれ違いで笑った。フェルディナントとの支援A+の「はぁ!?」も好き。君そんなでかい声出るんだね。
ところでエーデルガルト陛下との支援はAだけどフェルディナントとの支援はA+まであるのはなんで?その+はなんなの?

 

・フェルディナント=フォン=エーギル
ゲーム始める前からフルネーム知ってた男。
出自を喧伝してなにかとエーデルガルトに張り合うおばか担当…かと思いきや。学生時代のドロテアBとかエーデルガルトCで自分が間違ってると気付いた時はすぐにそれを受け入れて謝罪するっていうのをスムーズに行える育ちの良さが伺える。明後日の方向に走って行ったかと思いきやきちんと正解にたどり着く恐ろしい男、フェルディナント=フォン=エーギル。
ドロテアとの支援がロマンチックだったからペアエンド見たかったんですけどヒューベルトとの支援A+に阻まれて見れていない。なんでや。

 

カスパル
賑やかし担当かと思ったら先生支援とかペトラ支援とか重たい話ぶっ込んでくる。現代の私から見ると倫理観ぶっ壊れてんなって思うところもあるけどそれがフォドラの世界観を補強しているので好き。

 

・シルヴァン=ジョゼ=ゴーティエ(スカウト)
実はシルヴァンに会うためにこのゲームを始めた。王国所属だけど帝国で引き抜いた時の方が思い入れが強いのでこっちに。
支援Bの「妬ましくて憎らしくて、殺してやりたいとさえ思いますよ」、最早愛の告白じゃん。女神の塔イベでゲームのジャンルを乙女ゲーに変えるのをやめなさい。
紋章の有無に囚われない世界を、っていうシルヴァンの望みはエーデルガルトの覇業の結果に近い、けどシルヴァンは優しいし自分の生まれや取り巻く環境について諦めているからエーデルガルトみたいに変えようとは思わない。そんな中で先生に出会って黒鷲に行って帝国へ…。支援Aで「あんたと出会わなかったら俺は他の生き方なんて知らなかった」って言ってくれるけど他学級スカウトだと本当にそうなんだよね。私がお前の人生を変えました。
青獅子のソロエンド見ると弁舌一本でスレンとの関係を改善してゴーティエ領に蔓延ってた紋章偏重主義を改革したってあるからシルヴァンの心持ち次第は祖国に刃を向けなくても望んだ世界が作れたかもしれない。でもファーガス神聖王国がフォドラを統一する世界では教団とズブズブだから国全体で見たら紋章と貴族を中心にした政治は変わらないだろうし……。結局あの国のどこかではシルヴァンやドロテア、エーデルガルトみたいな子供が再生産されてるんだよなあきっと…。そう思うとスッキリしない。
フェリクスとの敵対会話がエモすぎて深夜に一人で泣いた。正々堂々剣と槍で一騎討ちさせてやろうと思ったんだけどフェリクスが強すぎてワンパンで死んでしまうからちょっと遠くから魔法でやりました。カッコつかなくてごめんね。

 

・アッシュ(スカウト)
鍵開けてほしくて呼んだ。けどアッシュはロナート様の一件からずっと教団への不信を育んできたんだよなと思うと割とすんなりくるスカウトだったなと自画自賛
真面目でかわいい良い子。おまけにドラゴンにも乗れる。
アッシュもアッシュで先生がスカウトしなかったら王国に籍を置き続けるんだなあと思うとなんとも言えない気持ちになる。王国に君が命をかけるようなもの、ある…?やっぱり王国は教団とズブズブ(なんなら国王と大司教が夫婦)っていうのを考えると微妙だな…!開放的な風潮になったとはいえレア様生きてるしな…。
前世で夫婦になったメルセデスを殺させてごめんねの気持ち。今生ではペトラと結婚してブリギットに渡りました。極寒のファーガスから南国のブリギットへ。アッシュとペトラが創設した騎士団が「青き太陽の騎士団」なのも良き。後日談にある通り海中から空を見上げた時に見える太陽が由来なんだけどどこかに今は亡きファーガスの、短い間だけど共に学んだ仲間たちの「青」でもあってほしいな。

 

 

青獅子は亡国の王子が仲間の助けを得て王座を取り戻す、それこそ王道騎士道物語なんだよ。対して黒鷲は神の世から人の世に取り戻すための戦い。全然毛色の違う物語を同じタイトルでやるから価値観がぐわんぐわん揺さぶられる。青獅子の子も大好きだし蒼月エンドも心の底からの拍手で迎えたいんだけど世の在り方としては黒鷲の方が……でも青獅子から見た黒鷲極悪人だよな本当……と頭を抱えるしかない。